低カリウム+高血圧は危ない?その理由に迫る
更新日:5 日前

低カリウム+高血圧は、原因を調べる価値がある組み合わせです。
健診で「カリウムが低い」と言われた高血圧の方へ。
副腎ホルモンの病気を見つけると、心臓・脳・腎臓を守る治療につながります。
なぜ低カリウムだと注意が必要ですか?
カリウムは心臓や筋肉、神経の働きを支える電解質です。
低い状態が続くと、だるさ・筋力低下・不整脈の原因になります。
高血圧も一緒にあるときに確認したいのが、原発性アルドステロン症です。
腎臓の上にある副腎から、血圧を上げる「アルドステロン」というホルモンが過剰に出る病気です。
アルドステロン過剰 ↓ 塩分と水分を体にためる ↓ 血圧が上がる + カリウムが尿へ出る
なぜ、わざわざ調べるのですか?
理由は、単に血圧が上がるだけではないからです。
日本内分泌学会のガイドラインでは、原発性アルドステロン症は、年齢や血圧が
同程度の一般的な高血圧と比べても、脳卒中・心房細動・心臓の肥大・たんぱく尿が多いとされています。
つまり「いつもの高血圧」として薬を増やす前に、原因を確かめる意味があります。
採血でアルドステロンとレニン(血圧を調節するホルモン)を調べ、必要に応じて専門施設で詳しい検査を行います。自己判断で血圧の薬を中止しないでください。
治療は手術と内服、どう決まりますか?
ホルモンが片側の副腎だけから出ている場合は、腹腔鏡で原因側の副腎を摘出する手術が選択肢です。両側から出ている場合、または手術を希望しない・難しい場合は、アルドステロンの働きを抑えるスピロノラクトン、エプレレノンなどの内服で治療します。
カリウムと腎機能を見ながら、治療法を一緒に選びます。
なお、原発性アルドステロン症はカリウムが正常でも起こります。
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監修:副院長 横田 甚(腎臓内科専門医) 出典:日本内分泌学会「原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021」/Milliez P, et al. J Am Coll Cardiol. 2005;45:1243-1248.




