糖尿病治療で一番難しいのは"薬の選び方"ではなく"下げ方"
- 横田 甚

- 5 日前
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「血糖を下げているのに、目が悪くなった」という話があります。 糖尿病の治療を始めたばかり、またはこれから始める方にぜひ知っておいてほしいことです。 治療で難しいのは「何の薬を使うか」より「どのスピードで下げるか」なのです。
治療を始めたのに、目が悪くなることがあるの?
あります。「治療後増悪」と呼ばれる現象です。 長い間、高い血糖が続いていた目の血管は、その環境に慣れてしまっています。そこへ急激に血糖を下げると、急変化に網膜の血管がついていけず、一時的に網膜症が悪化することがあります。 急速にHbA1cを下げたグループの10〜20%で、3〜6か月以内に目に変化が現れるという研究があります。長期間、血糖コントロールが乱れていた方ほどリスクが高まります。
だったら、血糖は下げない方がいいの?
いいえ、それは逆効果です。下げなければ長期的には網膜症はどんどん進みます。 大切なのは「下げるかどうか」ではなく「どう下げるか」です。ゆっくりと安定して整えることが、目と腎臓の両方を守る鍵になります。 日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン2024』でも、既存の網膜症がある場合は眼科と連携しながら緩やかに血糖改善するよう明記されています。
「ゆっくり下げる」は、誰がコントロールするの?
血糖の下げ方は薬の種類だけでなく、腎機能・現在の網膜の状態・年齢を合わせて判断します。当院では糖尿病専門医(非常勤・阪大糖尿病内科)と腎臓内科専門医(副院長)が連携し、急激な変動を避けた管理を行っています。 眼科受診が必要な場合は、HbA1cの推移・腎機能データを添えた紹介状をお出しします。目の先生が血糖の動きを踏まえて診ていただける体制です。
当院での対応
井高野・東淀川区の横田クリニックでは、阪大糖尿病内科の専門医(非常勤)と腎臓内科専門医(副院長)が連携し、目・腎臓・血管への影響を踏まえた糖尿病管理を行っています。 院内でHbA1cを約3分で測定できるため、その場で結果を確認しながらお話しできます。 上新庄エリアの方もお気軽にご相談ください。
気になる方はお気軽にご相談ください
健診結果は無くても大丈夫です。気になった日にそのまま受診いただければ、院内検査ですぐにお話しできます。 📞06-6340-4158(横田クリニック) 診療時間: 月・火・水・金・土 / 休診: 日・木
監修: 副院長 横田 甚(腎臓内科専門医)/ 横田クリニック 参考: 日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』第8章 糖尿病網膜症/ Diabetes Care 2023;46:1633–1641


