舌下免疫療法
免疫抑制剤や抗アレルギー薬(従来の治療)
即効性がありますが体質は改善しません。抗アレルギー剤では眠気や運転制限など、またステロイドや免疫抑制剤では感染症に対する免疫がさがります。
アレルゲン免疫療法(減感作療法)
免疫を慣らして花粉症のアレルギー体質を治す治療です。
*即効性はありませんが減感作により花粉症の完治が望めます。
近年、治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、痛みがなく自宅で服用できるようになりました。スギ花粉症に対して特に良く治療が行われており、80%近い人に効果が認められています。
舌下療法の効果
特に効果が得られやすい方
●内服や点鼻薬などでも花粉症症状が残る方
スギ花粉は舌下免疫療法の効果が高いことが知られています。
●学生などの若年の方
受験など大切な試験時期の花粉症症状を緩和。
●薬で眠気が出る方/車の運転などする方
舌下免疫療法には内服にある眠気や運転の制限はありません
期待できる効果
治療イメージ
治療にあたっての確認事項
●治療開始に条件があります
1.スギ花粉に対する舌下免疫療法の開始は6月〜12月に限られます。
2.5歳以降から開始できます
●治療は長期間(3~5年)使用する方が効果が大きくなります。
●臨床試験の結果では、約8割の方に効果がありました。そのうち、約2割の方は症状が消失しております
●免疫を慣らす治療法ですので、完全に症状を改善できる可能性があります。